飲食店のホームページで先に載せるべきなのは、おしゃれな見た目ではありません。お客さんがのれんをくぐる前に知りたいのは、営業時間、メニュー、地図、電話の4つです。
「飲食店 ホームページ」や「カフェ ホームページ」で検索しても、出てくるのはデザインの見本や制作会社の案内ばかりだったりします(2026年10月20日時点)。この記事では、個人店の店主が営業後に手元で揃えられる情報と、現実的な作り方の選び方だけを書きます。
まず載せる情報

次の6つが揃っていると、初めて来るお客さんも迷いにくいです。
- 店の名前と、何の店か:ラーメン屋、カフェ、居酒屋など。看板と同じ名前にそろえます。
- 営業時間と定休日:臨時休業の書き場所もあらかじめ決めておきます。
- メニューと値段:写真が添えてあると、何を頼める店なのかがひと目でわかります。
- 住所と地図:駅からの大まかな目安や、駐車場の有無を書いておきます。
- 電話:予約や問い合わせに使う番号を載せます。
- 席の目安:何人まで入れるか、座敷やカウンターの有無を書きます。数がはっきりしないときは、無理に書く必要はありません。
あると助かるもの:
- 外観の写真(地図から店を探すときの目印になります)
- 店内の写真(店の雰囲気を伝えるのに役立ちます)
- 予約の方法(電話、フォーム、来店のみなど)
- 支払いの種類(現金、カード、QRなど、店で使えるものだけを明記)
- アレルギーや禁煙・喫煙の案内(店の決まりがあるときだけ)
Instagramの最新投稿はあとから足せるので、最初の6つより先にする必要はありません。
お客さんは、のれんをくぐる前にスマホで店を見ます。小さな画面でも営業時間と電話がすぐ押せる並びにしておけば十分です。横に長い見本を、そのまま真似する必要はありません。
業態で変わるところ
店の種類によって、厚くする場所が違ってきます。自分の業態のところを見て、載せる情報を整理します。
カフェ
昼の営業時間やランチの終わり、ラストオーダーなどが分かれやすいです。ドリンクとフードを分け、セットがあるなら内容と注文できる時間を書きます。電源やWi-Fiの有無は、店の決まりがあるときだけ書いておけば十分です。
テイクアウトをやっているなら、受け取りの時間と、店内飲食との値段の違いを1か所にまとめておくと親切です。
居酒屋
夜の営業時間、予約ができるかどうか、宴会は何人まで対応できるかといった点はよく聞かれます。飲み放題やコースがあるなら、時間制限と値段をメニューからすぐ辿れるようにしておきます。昼営業がある店は、昼と夜でメニューを分けて掲載します。
喫煙の可否は、初めて来る人が電話する前に知りたい情報です。店の決まりどおりにはっきりと書いておきます。
ラーメン屋
券売機か、食券か、テーブル注文かを短く書きます。行列が出やすい店なら、待ち時間の目安は約束にならないため数字で断定せず、「混む時間帯」だけを伝えておくのが無難です。
トッピングと麺の硬さは、店で聞ける内容だけを載せます。人気メニューを載せるなら、本当によく出ているものだけにします。「一番人気」と書くのも、裏付けのある品に限ったほうが信頼されます。
事例の見方
近所の店のページを、お客さんのつもりで開いてみます。見るのは色や動きではなく、次の3つです。
- 今日空いているかが、最初の画面でわかるか
- 何を頼めるか、値段つきでわかるか
- 電話と地図に、迷わず辿れるか
これらが揃っていないページは、デザインがいくら新しくても、来る前の確認には向きません。逆にしっかり揃っていれば、写真はスマホで撮ったものでも足ります。
検索で出てくるデザイン集は、あくまで制作の見本です。個人店が同じ手数で再現できるとは限りません。見本を眺めて悩む時間があるなら、自分の営業時間とメニューを手元に書き出すほうが先です。
作り方は3つ

費用の内訳は別の記事で3年の総額の出し方を書いていますので、ここでは選び方だけに絞ります。
SNSとGoogleマップだけで済ませる
費用は0円で、日常の案内ならこれだけでも間に合います。ただし、営業時間やメニューを1か所にまとめた置き場がないため、大切なお知らせが日々の投稿に埋もれてしまうことがあります。
地図の店舗情報は、ホームページとは別に登録します。登録そのものは無料です。
作成サービスで自分で作る
ひな形に文字と写真を入れて、自分で公開する方法です。作成サービスなら、月0円から3,000円台、3年間の総額はおよそ2万から12万円です(2026年10月20日に各社の公式ページで確かめた月額からの計算)。
料理の値段が変わった日に、自分の手ですぐ直せるのが利点です。仕込みなどで忙しく、画面を触る時間がまったくない店には向きません。
制作会社に頼む
金額は見積もりで決まります。デザインを任せられる一方、直すたびにお金がかかることがあります。頼む前に、営業時間とメニューくらいは自分で直せるかを聞いておきます。
直すタイミング
載せる情報は、一度置けば終わりではありません。次のときは、その日のうちに直します。
- 臨時休業、短縮営業
- メニューと値段の変更
- 電話番号や予約方法の変更
- 席数や禁煙の決まりを変えたとき
地図の店舗情報を使っている店は、ホームページだけ直して地図が古いまま、というずれが起きやすいです。直したら、地図のほうも同じ内容になっているかを忘れずに確かめておきます。
写真
載せるのは、自分の店の外観、店内、料理です。ほかの店の写真や、作り物の料理写真は使いません。
明るく撮れていれば、スマホの写真で足ります。ピンぼけや暗すぎる写真は、無理に載せないほうがかえってわかりやすいです。外観は、のれんや看板が写っているものを選ぶと、地図から来た人が店を見つけやすくなります。
やらなくていいこと
次のものは、最初の公開には要りません。
- ブログを毎週書く
- 英語ページを用意する
- 予約システムを最初から入れる(電話と来店だけで回っている店)
- 制作見本のような動きや大きな写真の切り替え
これらは手が空いたときに足せば十分です。最初に足りないのは、たいてい営業時間とメニューです。
よくある質問
1ページでも足りますか
営業時間、メニュー、地図、電話が1画面に収まれば、1ページでも案内はできます。ランチと夜でメニューが全く違う、コース説明が長い、という店は、ページを分けたほうが読みやすいです。
SNSだけでよくないですか
投稿で店の雰囲気はよく伝わります。ただ、臨時休業や値段の変更を、お客さんに過去の投稿から探させることになります。ホームページを持たない判断もありますが、そのときは、地図の営業時間だけは常に最新にしておきます。
おしゃれにしないとダメですか
先に揃えるべきなのは情報です。色や字体はひな形のままでも、時間とメニューが正しければ役目はしっかり果たします。
実在の店の画面はありますか
見本を探すなら、自分の街にある身近な店のページを、上の3つの観点で開いてみるのが一番確実です。実際にお客さんとして画面を眺めてみると、どんな情報がすぐ見つかると助かるかがよくわかります。
まとめ
飲食店のホームページは、営業時間、メニュー、地図、電話が1か所にあれば、個人店の案内としては足ります。カフェ、居酒屋、ラーメン屋では、厚くする項目が少し違います。まずはホームページを持つかを決めるか、作り方ごとの3年間の総額を手元で出してみるのが最初の一歩です。




